先週はウェブのプロモーションツールとしての活用が広がったことにより、ウェブサイト構築に営業・マーケティングセクションが関与する必要性が増してきたことを指摘しました。このこと自体はもはや常識ともいえるところですが、それだけではすまないような状況が広がりつつあります。
プロモーションの目的についてもう一度考え直してみましょう。プロモーションの目的は、あるメッセージをできるだけターゲットに対し広く・深く浸透させることです。ここで重要なのは、消費者の意識にメッセージを浸透させることであり、「サイトへのアクセスを増やすことではない」ということです。サイトにアクセスさせないで、どうやってメッセージを浸透させるのか、と思われた方もいらっしゃるかと思います。しかし、サイトにわざわざ訪れなくてもコンテンツが利用される事例というのは実は結構あるものです。例えば、YouTubeやニコニコ動画をブログの中に埋め込んでいるというのは、典型的な事例です。つまり、コンテンツがドメインを離れて(データはそのドメインのサーバから送られるわけですが)どんどん増殖しているのです。
ブログやYouTubeなど、いわゆるCGM(Consumer Generated Media)の普及により、ウェブ上に存在するコンテンツとその送り手は無限に増殖しています。自身の=1つのサイトへのアクセスにこだわって何億ある他のウェブサイトと競合するよりは、さまざまなサイトに自身の作成したコンテンツやメッセージを伝えてもらう方がむしろ効率的だといえます。最近ニュースサイトを中心に見られるソーシャルブックマークへの登録ボタンは、自社の記事の露出をはかるための方策です。
ただし、ここで注意が必要です。自社のサイトであれば、周囲にあるコンテンツは自社で作成しているものですから、自社でコントロールできる文脈の中で当該コンテンツは閲覧されます。これに対し、他のサイト、個人のブログやソーシャルブックマークの見出し一覧などでは、周囲にあるコンテンツは自社のコントロールが及ばないものです。ですので、そのコンテンツだけで伝えるべきメッセージが完結するような形で作成されなくてはならないのです。また、タイトルの作り方、埋め込まれたときに表示されること前提とした文字の大きさや配置など、技術をある程度前提とした議論が交わされる必要があります。ウェブサイト管理・製作部門と営業・マーケティング部門とは、今後さらに連携を密にすることが必要であるだけではなく、全員が最新のウェブ技術に対してある程度認識をもつことが重要なのです。













